【心霊体験】初めての接点
東北のある田舎に生まれ18歳までその土地で過ごした中で初めての心霊体験です。
あれが心霊体験だと気づいたのは当時ではなく大人になってからなので、当時は不思議なことがあるもんだと思っていました。
私の家は母屋にはお風呂がなく、外にお風呂場がある家でした。
行きは母屋に背を向けているので平気なのですが、母屋に戻るときがすごく怖いと感じていたのを覚えています。
私が小学生だった頃のある夜、茶の間に父が居ました。
それを認識したうえでお風呂に向かい入浴していると母屋の方から『瑠璃~』と私を呼ぶ男性の声が聞こえました。
私は父だと疑うことなく大きな声で「な~に?」と返事をしましたが、その後声が聞こえてくることはありませんでした。
なんなんだ?と思いながら、お風呂から上がり母屋に戻り居間にいる父に「なに?」と聞くと『誰も呼んでいない』と言うのです。
お風呂場まで聞こえた声が居間にいる父に聞こえていないはずがありません。
当時の私は変なこともあるんだな~と考えていました。
成人してから弟も同じ体験をしていることを聞き(弟の時は弟を呼ぶ女性の声だったそうです。)あれは心霊体験だったことに気づきました。